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朝あまり食べられない子に起こること

朝食が弱いと何が起こるのか

 

朝食に関するお悩みは、トップクラスの頻度でご相談を受けます。さまざまなお悩みを聞きますが、だいたい以下の3つのパターンに集約されます。

  • 朝は食欲が出ないパターン
  • ギリギリまで寝ていて物理的に時間がないパターン
  • 自分の意思で食べないようにしているパターン

だいたい①か②に当てはまることが多く、どちらも当てはまる場合もあります。③は体重を増やしたくない女子や健康情報を仕入れて自分の意思で食べないようにしている人に見受けられます。

 

 

朝食は本当に重要か

さて、朝食はどれくらい重要でしょうか。朝食の役割について見ていきましょう。

 

私たちは夜寝ていますので、毎日ここで絶食タイムが訪れます。体を横たえているだけのように感じますが、体内ではこの睡眠タイムを利用して今日1日の体の修復に全振りで取りかかっています。成長期はここで成長ホルモンが活発化し、体のすみずみまで成長を促していますし、スポーツをがんばっている子は日中のトレーニングの分、さらに多くの修復がここでかかります。もちろん脳内の修復も同様ですから、修復の有無はダイレクトに成績に響きます。

 

つまり、日中は体を動かすための体内フォーメーションですが、夜は体を動かさないようにして、内部の修正、修復、老廃物の回収などのために活発に働いているのです。

 

ということは、絶食のまま非常に多くの栄養素を消費しながら体の修復が行われ、朝起きた時には栄養枯渇状態、1日の活動が始まる朝には新たに補充(つまり食事ですね)をしてあげることは、特に成長期ならば取りこぼすことのできない必須項目になります。これができていないと体は成長どころではなく、限られた栄養素で体を維持するしかなくなり省エネモードになります。

省エネモードとは、できる限り体内で使われるエネルギーを節約するということ。「やる気が出ない」「何だか疲れやすい」「人と会ったり話すのがおっくう」「朝起きられない」「すぐに横になりたくなる」「授業に集中できない」「感情の起伏が感じられず平坦」「部屋からあまり出てこない」etc・・・使えるエネルギーが限られているので、このような状態になっていきます。

 

今、増えてきている「不登校・保健室登校」「起立性調節障害」の状態にそっくりだと思いませんか?

 

 

 

食べたいけれど体重を増やしたくない

体重を増やしたくないと考えている場合はどうでしょうか。

 

朝食を抜くことは「体重が増えない」ことは実現できても朝の栄養補給ができないため体の機能が毎日少しずつ落ちていきます。「食べないようにしたら体重は減ったんですが、体調があまり良くありません」という子ども自身からの悩みもとても多いです。「体重」という数字にだけフォーカスしていると、それによって失われているものに気がつくことができません。「食べると太る」という図式は正しくありません。食べることで体が引き締まることをぜひ実感して欲しいと切に願っています。(個別栄養相談で実例もお伝えできます)

 

分かっているのに食べる気がしない場合

上記のことが分かっていても、実際のところ食べる気が起きない、という物理的な状況にぶち当たる人もいます。今は塾通いをしている子も多いので、ちょうど夕飯の時間帯に塾というという事情もあり、塾が終わったあとの遅い時間に食べれば翌日の朝が食べられない子や、塾の前に食べたおやつでお腹が膨れていて夕飯の量が食べられず、朝も起きられずほとんど食べられない、という朝夜のダブルで食事量が摂れていないパターンも非常に多く見られます。お仕事を持つ保護者の方の事情も絡むため、実は食事にフォーカスをかけるとは、メニュー構成や料理内容だけでは解決できない「家庭の事情」が大きなファクターになっていることがほとんどです。

この問題を解決し、子どもたちのパフォーマンスを引き上げるには、子どもたちの体質を改善するにはどうしたらよいのか、これは家庭によって全く違ってきますので、自分の家庭の生活スタイルに踏み込んで調整をかけていく必要があります。

 

何から手をつけたらいいのか、どうやって子どもたちの食欲を取り戻していくのか(成長期なので食べたい盛りですからちゃんと食べられるようになります)、真剣に悩まれている方は個別相談も引き受けていますので、よろしければ一度そのとっかかりを一緒に見ていきましょう。

 

この記事を書いた人

春木 ゆかり

上級食育指導士
スポーツ食育アドバイザー
オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート

2男1女の母。「親子で聞く」がモットー。
次男の喘息をきっかけに食事を見直し、それまで常用していたステロイドを含む4種類の薬が半年で不要となり、全ての細胞が入れ替わるとされる7年後に寛解を迎える。
食卓改善後長男の体調も向上。長男所属の強豪中学生クラブチームでケガや病気で体の不調を頻繁に訴えるクラブ員が多い中、本人は非常に安定したパフォーマンスで実力を付けていくのを目の当たりにし、自分が出していた食事は治療食ではなく「体の土台をつくる」アプローチだったことに気づく。
「次に生まれてくる細胞をいかに質高くするか」という体の土台づくりにアプローチする異色のスポーツ栄養講座は11年目。個別栄養相談にはスポーツに限らず10代から70代まで老若男女が訪れている。

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